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第二話 「レインズウィック“蟹”祭り」前編
ここはフォルティガンド南端の街、レインズウィック
大塩湖のほとりに立てられた魔女学校を中心にできあがった学園都市である
あるものは立派な魔女を夢見て、またあるものは私利私欲の力を求めて
思想、人種問わず様々な人間の集まるこの街も、夏のこの季節だけは一致団結するのです
ようやくまとまりを見せ始めたシーカーズと魔女三人娘のヘンテコパーティ
今回は一体どんな冒険になるのでしょう…
2-1 その名はイングリッド
夏。
日中の暑さはピークに達し、氷属性の魔法を得意とする魔女達が重宝される時期
そんな魔女達の学び舎、レインズウィック魔女学校では
いつもの三人が(授業もサボらずに)教室にいました
〜レインズウィック魔女学校・教室〜
エルザレアマナ
GM:
舞台は毎度おなじみレインズウィック魔女学校です
魔女三人組が教室でたむろしてるところですが、今日はなんだか学園が騒がしい様子
どうやら毎年恒例のお祭りが近いかららしく、学校中にその案内のビラが貼られているようですね
レア:
「へーお祭りねぇ、何やるのかしら」
GM:
ビラにはでかでかと「レインズウィック“蟹”祭り!」とか書いてあります
エルザ:
「か…蟹?」
マナ:
「蟹…食べるのかな?」
エルザ:
「蟹をぶつけるのかもしれません」
レア:
「いや育てたカニを戦わせるとかあるかも」
GM:
そんな事を言っている間にミルシェ先生が教室にやってくる
ミルシェ(GM):
「はーい、皆さん知っての通り、今年も毎年恒例の蟹祭りがやってきました」
ミルシェ先生は生徒を見渡しながらお祭りの内容について説明してくれました
「大塩湖」という塩湖に面したレインズウィックの毎年恒例のお祭りで
この時期になると大量発生した蟹がものすごい勢いで上陸し、その光景は夏の風物詩になっているのですが
この蟹が凶暴な為、放置すると人に危害が及ぶという事で、ある程度“間引く”作業が必要になります
それを実習と称して魔女学校の生徒達に行わせる、というのが祭りの実態
本当のお祭りは、夜に取った蟹を鍋を始めとした様々な料理にして町の人たちに振舞う事なのですが
魔女学校の生徒たちが(一部の生徒は水着)で蟹と格闘を繰り広げる姿は
また違った意味で祭りとしての隠れた人気を呼んでいるのようです
ミルシェ(GM):
「もちろん我が魔女学校も参加します、私達とシーカーギルドの人たちが中心になっていますから気合を入れるように
優勝者にはちゃんと商品も出ますので、自信のある人は上を目指してくださいね 」
マナ:
「(ギルドか…またあの人達と会えるかも)」
エルザ:
「先生! カニは生け捕りですか?」
ミルシェ(GM):
「あとで〆る手間が省けるので、生死には拘りませんよ」と笑顔で言う
エルザ:
マナ:
レア:
この先生怖い…
GM:
ちなみにお祭りは3日後です
エルザ:
「ところで優勝というのは?」
レア:
「そりゃー、一番の大物を倒した人ーとかじゃないの?」
マナ:
「たくさん獲れた人かも?」
GM:
当日チーム申請をして、鐘1回分(約3時間)の間に一番多くカニを取った人の優勝ですが、小蟹の乱獲禁止の為に数ではなく重さで競います
優勝チームにはお好きなスキルコア(ランク2相当)、賞金1000リル、それに単位も上げちゃいますよ
エルザ:
レア:
マナ:
「単位!!」
こういうところは皆の意思がぴったりと合いますw
でも先生(GM)、マナは真面目な生徒だって思ってたよ…
エルザ:
「これはやるしかありませんね」
レア:
「なるほど、巨大ガニ撃破でワンチャンありね…面白そうじゃないの」
マナ:
「そうですね、3日後か…」
GM:
説明が済んで適度なホームルームの後、先生は帰っていく
しっかり準備をして体調を整えて置くようにとの事だ
レア:
「よし、ブライの調整も念入りにやっておかなきゃ」
マナ:
ブライって人数に…含まれるのかな?
GM:
ゴーレムは魔法の一部なので数に含みません
エルザ:
じいやも魔法の一部ですよね?
GM:
それは生物だw
ベアル:
普段どんな扱いしてんだ・・・
そして放課後
場所は変わらず教室の一角
魔女三人娘が単位と非人道的使役生物の話題で盛り上がっている所に近づく怪しい影が…
GM:
では放課後、三人のところにツカツカと一人の女子生徒が近づいてくる
エルザ:
歩き方から既に不穏な空気が
GM:
その女子生徒はレアを指差し「レア=マグヌス!勝負よ!!」と言い放ちます
レア:
「・・・えっ?あたし?」って、誰!?
GM:
同じクラスなのでご存知ですが、彼女はイングリッド=グランフェルト
エレクトン商会に属する名家の生まれで成績優秀なのですが…
試験、特に筆記ではサボってばかりいるはずのレアに一度も勝てないので一方的にライバル視されています
◆エレクトン商会
フォルティガンド全域をカバーする、商人のためのギルド
商品の卸や手配、利益の分配だけでなく
ドワーフ(イワクイ)の職人を抱え込んで新素材の開発なども行っている
イングリッド(GM):
「あなたに決まってるでしょ!今度こそ泣きべそかかせてやるんだから!!」
レア:
成る程…「あらイングリッドじゃない、で、勝負ってなんの?」と、返します
イングリッド(GM):
「もちろん、3日後のお祭りよ!優勝はあたしが貰うんだからね!」
レア:
「いいわよ、あたし達だって元々優勝狙うつもりだったし」
イングリッド(GM):
「あたしには秘策があるんだから!今度こそあなたの態度を叩き直してほえ面かかせてやるわ!」と、言い残し彼女は去って行きます
レア:
「へー秘策ねぇ、まあ楽しみにしてるわよ〜」
エルザ:
イングリッドが出て行ってから口を開きます「そうだ、我々にも秘策がありますよ」
マナ:
レア:
「えっ、どんな?」
エルザ:
「彼女の秘策とやらを調査して真似してしまえばカニ取り放題です」
マナ:
レア:
GM:
「………」
カゾット:
カラスが鳴いている…
ベアル:
高度すぎるボケでつっこめない
さすがのエルザ
とは言え、この場ではこんな反応をしていましたが
作戦としては十分使える内容なんですよね
レア:
「う、うーん。名案だけど、なんというかそれは流石に可哀想かなぁ、どう、マナちゃん?」
マナ:
「可哀想…というか、それじゃ同じくらいの数になっちゃうんじゃ…」
エルザ:
「勝負に情けは禁物ですよ」と、それを差し置いても秘策とやらはやはり気になります
マナ:
向こうは何人組なんだろうね
レア:
さっきは軽くあしらっちゃったけど、なんだかんだ自信たっぷりだったものね…
GM:
あ、イングリッドが誰かとつるんでいる所をあなたたちは見たことがありません。
なぜかは知りません、なぜかは知らないのです。
エルザ:
ああ、いかにもぼっちスキル高そうですもんね
ベアル:
容赦ないな・・・
エルザ:
それと、彼女の魔法系統はわかりますか?
GM:
それはレアの絶対記憶が覚えている
エレメンタラーの系統だから純粋な魔法使いタイプだね
エルザ:
穴を掘るタイプですね
カゾット:
ふぇっくしょい!
GM:
それは青フードかぶってないと仕えないスキルなのではw
エルザ:
それはともかく、シーカーズギルドも参加するのですよね? ならば手を組むのが得策かと
レア:
そうねー、それなら今から行ってみよっか?
2-2 グルメなクマとお使い青フード
三人娘が学校で祭りの話を聞いているのと同時刻
シーカーズギルドでは…
〜シーカーズギルド〜
カゾットベアル
ベアル:
ぐで〜〜ん…
カゾット:
「あづい」
リディア(GM):
そんな二人にリディアが声をかける「あーなーたーたーちー、カニ祭り出るのー?」
ベアル:
「カニ祭り?」
カゾット:
「あー、こっちにきて毎年パスしてる気がする、だってボランティアじゃーん」
ベアル:
「へえ、ボクはカニ料理には少しうるさいですよ」
リディア(GM):
「クマビトってカニ丸ごと食べそうよね…って、優勝すればお金もらえるじゃーん」
カゾット:
「マジデカ」
ベアル:
「レインズウィックのカニは興味あるんですよね。カゾットさん行きませんか?」
カゾット:
「ふむそうだな、正義の為にこういう祭りに参加して交流を深めるのもまたシーカーギルドの勤め
決して!賞金が気になるとか、賞金が気になるとか、カニが売れそうとかそういうんじゃないから!」
リディア(GM):
それを聞くとリディアはがばっと起き上がる「そう、正義!正義の使者よね〜!」そういいながら引き出しを探り、試験管を三本渡される
カゾット:
怪しい…「何これ」
リディア(GM):
「水質調査☆ほら、こんなただの子供のお使いみたいなの誰もやりたがらないでしょ?
だから祭りの参加者がいればついでにお願いしようと思ってたの、いやぁ〜よかったわ、正義の使者さまさまね」
カゾット:
「まてぇーい!」いや、もちろんコレは別口の依頼…だよな…?
GM:
一応別件の依頼で「祭りの日に大塩湖の水のサンプルを数箇所から取ってくる」って言う魔女学校からの仕事です。ただし報酬は300リル程度ですが
ベアル:
「受けといていいんじゃないですか。ついでですし」
カゾット:
「ぬぅ… まぁ色々『破壊』したツケもあるしな」報酬ありなら受けよう
前はテーブルだけだったような…?
現在進行形で色々壊し続けているようである
(カゾット:なぜ穴を掘って涼んでないか!懸命な読者ならわかるはず!)
リディア(GM):
「じゃあよろしくね、なんか今年は洞窟の方でおっきな蟹が目撃されてるらしいから、そのあたりから取ってくるのが確実かもね」
カゾット:
「それ完全に害獣駆除の依頼もはいってるじゃねーか!」
GM:
水を張ったタライに足を突っ込みながらリディアさんはにこやかに依頼受領のハンコを押す
2-3 合流、それから調査
ここで祭り当日まで3日間、自由に調査をする時間を与えました
この間に情報交換や調べたい事を調べてもらうのです
〜シーカーズギルド〜
カゾットベアルエルザレアマナ
ベアル:
ギルドで他のシーカーから情報を聞き出してみます
祭りで組むグループの平均数や、前回優勝者のカニ重量などを中心に
GM:
情報を聞き出すなら意志で判定してみてください
ベアル:
33 達成値は11です
GM:
そうですね、人数はまちまちですがやはり魔女学校協賛とあって3人組が多いらしい
去年の優勝者はおよそ100kgはもってきたそうな
エルザ:
では聞き込みしてるところに「カニですか?」と突然ニュッと
ベアル:
「キミたちは、いつぞやの」
マナ:
「お久しぶりです」
ベアル:
「レアさん、マナさん、エルザちゃんじゃないですか」
エルザ:
「『ちゃん』って…」
ベアル:
「わがままですね。わかりました
今度からえっちゃんと呼ばせていただきます」
エルザ:
そっちかい!
そこへ開催地を下見に行っていたカゾットが帰還、合流します
カゾット:
「ダメだ、どこも衛兵が見張ってて湖には近づけなかった」
ベアル:
「ダメでしたか・・・」
カゾット:
「まぁカニの化物が居る洞窟は見つけたけど」
エルザ:
「カニの化物? 大きいのですか?それ」
カゾット:
「ぅぉぅ!魔女っこ達きてたのか」
マナ:
「カゾットさんも、お久しぶりです」
ベアル:
「彼女たちも祭りに参加するらしいですよ」
カゾット:
「ほほう?」
ベアル:
「それでですね、去年の優勝者が一人あたりカニ100キロ
もしボクらが組んだとすると、全部で500キロはないと優勝できない計算です」
レア:
「ご…500キロかぁ。しかもそれちゃんと持っていかないとカウントされないわよね?」
ベアル:
「中型1匹あたりのカニの平均重量を500グラムとすると…」
マナ:
1000…匹
カゾット:
「もはや完全に漁だな」
えー、ここは完全にGMのミスです
いくら大量発生するからって100kgはねえよ、って事ですね
大量水揚げされたらそれぐらい行くんじゃないかと思いましたが
その為に必要な数を割り出していなかったために蟹が絶滅しそうな数字をはじき出されました
こちらの設定よりも軽い数字で計算していたので、ここで急遽リディアによる助け舟を出します
と言っても、焼け石に水。無茶な数字には変わりなかったのです…
リディア(GM):
「あ、違うわよ。ここの蟹は一匹あたりもっと重いの、大体1〜2kgぐらいね」
エルザ:
「それでも500匹は無茶ですね」
カゾット:
「そっかーじゃあ半分程度だなー!って対してかわんねーよ!!
ベアル:
「やはり大物狙いしか道はないと思いますね。そこで例の洞窟です」
カゾット:
「でも化物ガニがどれくらいの大きさかわからないぞ?」
マナ:
「今度はゴブ…いや蟹クサそうな話ですね…」
ベアル:
大物狙いで5人組み洞窟を狙うか、地道に漁か、ってところですね
エルザ:
「その化物ガニの存在は他の参加者たちも知っているのでしょうか」
マナ:
「知ってるとしたら、あの子ももしかして…」
ベアル:
「むしろ、他に知っているグループからの妨害があるでしょうね…」
GM:
ちなみにルールの一つとしては既に誰かが相手してる蟹に割り込んではいけない、とある
エルザ:
つまり早い者勝ちと、じゃあどうしようか…
あーでもない、こーでもないと競技しあった結果
プレイヤー達は次のことを調べ&決定&予測しました
1.前回優勝者は「イーナ」「ラウラ」と言う二人組み、蟹が光に集まる修正を持っている事を逆手に取った作戦で大量捕獲をした。現在は卒業してしまっている
2.1を受けて、ブライをピカピカに洗って蟹を寄せ集める
3.エルザの<生命探知>で調べた所、洞窟には大きな蟹とひときわ大きな蟹がいる事
4.毎年行っている祭りだけど、何故今年はこんなに蟹がでかくなった?
5.イングリッドの秘策はなんなのか、やっぱり洞窟の蟹?
6.イングリッドはぼっち
と、こんなところでした
プレイ中、実際に出た事とは言え(というかずっと言われてた)6はなんか違うぞw
GM:
それでは3日間が過ぎて祭りの日になりますが、他にやっておきたいことはありますか?
エルザ:
あとはイングリッドをからかうのが残ってます
ベアル:
(鬼かYO)
マナ:
(やめたげてよ!)
GM:
ま、まあ何もなければここまでです、次回予告を!
カゾット:
イングリッドの秘策とは 巨大ガニの正体とは! 水質検査とは! カニの味とは! 次回をお楽しみに!
エルザ:
本日のまとめ:イングリッドはぼっち
じ、次回もよろしくお願いいたします
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