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第三話 「シャドウインザボトム」前編
先月の蟹祭りも無事に終わり、レインズウィックの街にはいつもどおりの生活が戻っていました
よって今回の事件もいつもどおり、シーカーズギルドから始まります
3-1 廃屋の野盗
〜シーカーズギルド〜
カゾットベアルエルザレアマナ
GM:
いつものようにたむろっているシーカー組の他、今日は学校をサボったのか魔女組もこの場にいます
そして、相変わらず暑いので、リディアさんは受付でだらっとしてます
リディア(GM):
「あー、やんなる、仕事、したくない、かえり、たい」
マナ:
これがシーカーズギルドの実態…
レア:
「お金といえば、こないだブライの大改造したから今月厳しいのよね…なにかいい仕事ないかしら」
リディア(GM):
良いこと言ったwリディアはおもむろに引き出しを漁り始め「あなたシーカーじゃないのに、偉いわねぇ、そういうひたむきな所、お姉さん大好きよ」とレアに紙を渡す
レア:
「どれどれ…?」
GM:
渡された紙には依頼らしきことが書いてあるよ
曰く「郊外の屋敷に野盗が住み着いたから捕まえてきて」
カゾット:
いきなり物騒過ぎだそれーーー!
レア:
「…野盗!?」
マナ:
「レアちゃん…受ける気じゃないよね?」
エルザ:
捕まえるんですか?皆殺しですか?
リディア(GM):
「物騒でしょー?物騒な依頼は全部こっちに回ってくるの、わかる?でも野盗って言っても2,3人のごろつきみたいなものらしいわよー」
カゾット:
「2,3人程度なら俺達だけで十分じゃないか 学生まで巻き込むんじゃあない」
マナ:
「そ、そうだよ、ここはプロに任せて…」
ベアル:
「依頼主は誰ですか?」
リディア(GM):
レインズウィック魔法学校と衛兵の共同依頼」
エルザ
レア
マナ:
「あー」
ベアル:
「なるほど、逃げられませんね」
カゾット:
「魔女学校って何?スパルタなの?」
レア:
「スパルタねー、こうしてサボりにきたくなるくらい、よ」
GM:
リディアが説明してくれるけど、報酬は野盗一人頭300リルだそうな
レア:
「300!それならやってもいいかしら」
リディア(GM):
「やる気になったでしょ?じゃあハンコ押しちゃうわね」
マナ
エルザ:
「押された……」
レア:
「あれ、ふたりはあんまり乗り気じゃない?」
エルザ:
「だって野盗って面白みに欠けるじゃないですか」
マナ:
そこ!?
リディア(GM):
「結構面白いわよ、野盗っていろんなもの持ってるから宝箱開ける気持ちって言うのか」
エルザ:
「宝!(ガタッ)面白いものがあったら持って帰っていいんですか!? いいんですよね!?」
リディア(GM):
気圧されつつ「え、ええ…所持品は自己申告だから。あたしが言うのもなんだけど良識の範囲内で、見えないところでやってね。後明らかな盗品とかを横領すると罪になるから気をつけてね」と答える
エルザ:
「ううっ、野盗の持ち物なんて全部盗品じゃないですかー」
カゾット:
「とりあえず郊外といっても具体的な場所は何所何だ?」
リディア(GM):
「街の西に少し行ったところにちょっとした丘があるんだけど、そこにある屋敷よ、日帰りでいけるわ」
カゾット:
「まぁ日帰り程度ならピクニック気分でとりあえず行ってみるかー」
エルザ:
「仕方ありませんね。もうハンコも押されてしまいましたし。面白いものがあることを祈りましょう」
リディア(GM):
「うんうん、季節的にも丁度良いし、頑張ってねー」

エルザ:
ところでGM、この辺って盗賊ギルドがあるって噂があるそうですけど
GM:
黒い鍵の一家ですね、噂であって信じている人はそう多くはありませんが
◆黒い鍵の一家
フォルティガンド南部を裏で支配しているといわれている盗賊ギルド
とはいえその存在は一般的ではなく
普通の人は「そんな噂も聞いた事あるなあ」程度の認識である
エルザ:
その野盗ってギルドと関わってたりしませんかね?
もしそうだったらギルドを敵に回すことになりそうですけど
GM:
噂で判断するなら、野盗がギルドに属しているなら考えなしの野盗行為をしているのは考えにくいかもしれない
エルザ:
シャドウはみんなギルド員だと思ってました
GM:
シャドウはクラスタイプってだけで、皆が皆そんなギルドに入ってるわけじゃないよw

3-2 ホーンテッドお屋敷
時刻は昼過ぎ、シーカーズギルドを後にした一行はそのまま郊外に向かいます
2階建ての古びた屋敷で、塀の内側は長年手入れがされていないのが見て取れるほどに
雑草が生い茂っていました
〜郊外の屋敷・前〜
カゾットベアルエルザレアマナ
カゾット:
「随分放置されてるなぁ…」
マナ:
「いかにもって感じですね…」
エルザ:
ではさくっと<生命探知>45+8→17で成功
生命探知は一見地味なスキルですが、非常に強力です
だって待ち伏せとか全部ばれちゃうんだもの
GM的には麻痺よりもこっちの方が断然嫌なスキルだったりします
GM:
屋敷内に生命反応はない
エルザ:
「いないみたいですよ。生きた人間は」
レア:
「あら?今は留守なのかしら」
マナ:
「生きた人間はって…」
エルザ:
「夏ですからねぇ……死体が動いててもおかしくないんじゃないですか?」
カゾット:
とりあえずドアノブに手を掛けて鍵がかかっているかだけ…
GM:
鍵はかかってません
エルザ:
後ろから「わっ!」
カゾット:
「うわー!!開いてたーーー!そしてあけちゃったーーー!?」
成り行きで中に入った一行ですが、見張りはいないとまずいだろうということになり
屋敷の中から外に向けてブライを配置し、見張らせる事に
他のメンバーは屋敷の中を調べます
〜郊外の屋敷・中〜
マナ:
「ブライさんいつもご苦労様です…」
レア:
「ブライは見張りをよろしくね!」
エルザ:
「見張りじゃないけどじいやよろしくね!」
じいや(GM):
「かしこまりました」
ベアル
カゾット:
対抗意識だしてる…
GM:
屋敷内部は窓が打ち付けられてるので当然暗いのですが
入り口や隙間から差し込む光が玄関ホールのような場所を照らし出しています
石の床には焚き火の跡らしきものがありますが、人の気配は案の定ありません
GM:
あ、レアは館に入ったところでふと思い出す、レインズウィック郊外に幽霊屋敷と呼ばれる建物があったことを
レア:
リディアさんの季節的にも丁度良いしってそういうことかー!
GM:
はい、ちゃんと言っていました
カゾット:
「は、ハメられたーーー!!」
エルザ:
「ダメですよ、おばけはダメです。いや怖くなんてないですけど、おばけはダメですって」

ベアル:
「でも幽霊って焚き火で暖取ったりするんですか?
よくある手ですけど、人が近づかないように幽霊の噂を流したとか
嘘の噂が本当になって、賊がとりつかれた、みたいな 」
エルザ:
「途中まではともかく、最後は飛躍しすぎのような気もします」
ベアル:
「最後のは笑うとこです」
エルザ:
噂はいつ頃から?
GM:
記憶の限りでは結構古くからあるみたいよ
エルザ:
なるほど、噂を利用して盗賊が住み着いた、と
カゾット:
「まぁ推理だけでは拉致があかん とりあえず焚火跡を調べてみよう」
エルザ:
「そうですね、いつ頃まで使われていたかは重要です」
GM:
いつもどおり発見で判定をしてください
結果:カゾット、レア、マナが成功
GM:
焚き火の跡はもう完全に冷たくなってるね
エルザ:
経過日数はわかりますか?
GM:
さすがにそこまでは無理かな、今日ではないのは確かってぐらい
エルザ:
ほこりの溜まり具合はどの程度ですか?
GM:
部屋の隅とかには大分埃があるけど、焚き火の周りから入り口、他の通路に向けては埃が薄い
人が何度か通ったんだろうなっていう感じの跡になってる
カゾット:
ゴミとか生活感あるようなものは
GM:
一応そこらに落ちてる
カゾット:
「ふーむ、しばらくここで誰かが寝泊りはしていたようだな
しかし、ここで寝泊りするくらいならなぜ部屋を使わない? 」
マナ:
「確かにそうですよね…」
レア:
「汚すぎて寝るのには向いてなかったのかしら」
エルザ:
「本当におばけがいて部屋に入れなかったのかもしれませんよ?」
カゾット:
「HAHAHAHA」
GM:
ちなみに一階二階共に3,4部屋づつぐらいあるね
エルザ:
「先にブライに各部屋を偵察してもらって、その間玄関の見張りは我々がしておくというのはどうでしょう?」
ベアル:
「怖いんですか?えっちゃん」
エルザ:
「おおおおおばけなんてこわくないですよ!」
一同:
・・・。
マナ:
「ベアルさん、エルザちゃんをよろしくおねがいします…」
ベアル:
「泣いてる子がいるんでしょうがないですね」
結局、ブライ単体で二階を探索しようということに
もし何か変な物に出会っても召喚ですぐ呼び戻せるから、と言う理由
そしてその間、レア以外は一階でブライの代わりに見張りをするようです
レア:
というわけで 「入り口の見張りは一旦ヤメね。今度は二階の部屋の様子を見てきて」
ブライ(レア):
「了解、マスター」
GM:
では2階探索ですが、左右2枚づつの合計4枚入り口があります
うち二枚は扉が外れてるのか扉自体が存在しない
レア:
ではまず奥から調べていきましょう
GM:
寝室のようですね、床が腐ってるっぽい、ところどころに穴が開いてる
他の部屋をのぞいてもどこも似たような感じ、ぱっと見めぼしい物は落ちていない
レア:
ありゃ、2階は特別なにも無し?
GM:
そうですね、場所によっては床が抜けそうになってるぐらい
レア:
ブライを召喚で呼び戻して一階を見て回ります
カゾット:
1階もまずブライかいw
エルザ:
1階におばけがいないなんて保障はどこにもないじゃないですか
GM:
ではレアの行使値で判定してください
レア:
行使値?54+6 → 15
GM:
ではブライとの視覚リンクに一瞬ノイズが入ったきがした
レア:
「…む?」
マナ:
「レアちゃん…どうしたの?」
レア:
「いまブライの視界が一瞬乱れたような」
マナ:
「それってつまり…」
エルザ:
「霊障です! おばけのしわざです!」
ベアル:
「ノイズの入った場所は?」
GM:
書斎のような場所ですね
マナ:
「…屋敷内には誰もいないわけですし、ちょっと書斎見てきましょうか?」
エルザ:
「一人で行くのは危険です」
カゾット:
「じゃあ自分も同行しよう」
マナ:
「カゾットさんが一緒なら大丈夫かな…?」
エルザ:
「し、仕方がないですね。人数は多いほうがいいでしょう。おばけなんて怖くないですけどね
〜書斎〜
カゾット:
「正義(ただしひっそりと)突入!」
GM:
本を抜き取られた書棚や古びた机がありますね
マナ:
「何も…起こらないですね」
レア:
「うーん、確かにここでヘンな感じがしたんだけど」
エルザ:
おばけはいませんか?いないなら〈検知〉しますよ。いないんですよね?
一向は書斎を調べる事にしました、エルザの<検知>では魔力を感知する事はできませんでしたが
代わりに書棚の隙間にレバーがあるのを発見しました
マナ:
「レバーみたいですね、引いてみます…?」
カゾット:
「男は度胸 ひいちゃいます」
エルザ:
「引かせるならブライに……って遅かった!」
GM:
ガコンッ、という音がして隣の書棚が少し持ち上がり、後ろに隙間が開いた
マナ:
「こんな仕掛けが…」
ベアル:
隙間の大きさはどれくらいでしょう?
GM:
書棚を引けば扉ぐらいには開くよ
カゾット:
「いっそ破壊しちまうか…」
エルザ:
「本の貴重さがわからないなんて、野蛮です」で、本棚にはどんな本が並んでいますか?
GM:
本はないですよ、全部抜かれてる
ベアル:
とりあえず書棚を引いて隙間をあらわにしましょう
GM:
全員意志で判定してください、ベアルは+2の修正を上げます
難易度は12です、12以上で「失敗」です
ベアル:
えええええええ!
結果:カゾットとベアルが12以上を出し「失敗」
GM:
では12以上の人は奥から流れてくる不浄な魔力に感化され、気分が悪くなってしまいます
◆〜以上で失敗
本来であれば難易度以上を出せば成功なのですが、ここではあえて失敗にしてみました
意思はぐらちTRPG内において、魔力の集めやすさと直結する能力値なので
意思判定に成功した場合は「より多くの魔力を集めた」と判断しますが
この場合では、悪い空気を一気に吸い込んだようなものなので、より息を吸ったほうが失敗、としてみました
成功すると失敗、と言うのは最近よく見かけるSAN値の元ネタ、クトゥルフTRPGでも使用されています
頭が良いために、現状を「理解してしまった」ので正気度が失われる、と言った具合ですね
ベアル:
「きぶんわるくなってきた…」
エルザ:
「どうしたのですか? 急におばけが怖くなりましたか?」
ベアル:
「みなさん、まさかこの奥に行く気ですか、すごい不吉な空気が流れてきてますよ?」
GM:
ちなみに、扉の奥には物置程度の広さしかないが、地面がむき出しになっており
そこに縦穴が掘られていて縄梯子がかかっている
エルザ:
「やれやれ、怖がりですねぇ」
レア:
「こまったわねぇシーカー組の様子がこれじゃあ」
エルザ:
「ほらほら、カゾットの好きな地面ですよ。これ見て元気を出してください」
カゾット:
「すでに掘られてるし…縄梯子までかかってるし…テンションさがるわー…」
エルザ:
「重症ですね」
マナ:
「レアちゃん、エルザちゃん、私達が先に降りません…?」
エルザ:
「先にですか? おば……どんな危険があるかもわからないのに…そうだ、マナ、二人を浄化できませんか?」
マナ:
「やってみましょうか…お二人に、気分悪いのとんでけ〜!<浄化>
結果:出目が悪く、数回失敗するものの何とか二人共に<浄化>をかけることに成功します
◆浄化
対象の状態異常を打ち消すスキルであり、腐敗も止める効果があります
ベアル:
「ふ〜ありがとうございます、マナさん」
マナ:
ベホマをかけ続けたヤナックさんの気分「…おふたりとも元気になってよかったです」
GM:
ではマナの懸命な浄化活動により、ベアルとカゾットの悪寒は消え、4日間腐敗しなくなった!
マナ:
なんかすごい!
エルザ:
「ほらほらカゾット、地面ですよ」
カゾット:
「おのれぇ この雑な穴掘り 適当な縄梯子許しておけん」
エルザ:
縄、腐ってませんかね?
GM:
比較的新しいらしく腐ってはいない
カゾット:
「よーし俺が一早く文句を言いにいってやる!ではお先〜」
GM:
ではカゾットが先行して降りていきました
エルザ
レア
マナ:
のそのそと降りていく
カゾット:
暗闇の中上を明確に凝視する判定はなんですか!
ベアル:
レディの下にはいれませんから、ボクは最後にしましょう
エルザ:
なにこの差
この二行に紳士性が全て集約されてしまった
GM:
縄梯子を降りるとそこは明確に人の手によって作られた空間…遺跡のような場所でした
一同:
遺跡!

という事で、今回はここまで
屋敷の地下に広がる遺跡、そこで巻き起こる惨劇とは何か
マナ:
次回、謎の地下遺跡!
カゾット:
レアの脳裏に走るノイズ! 地下に広がる遺跡とは! 見えたのか!見えてないのか! 次回こうご期待!
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